中国で越境ECが人気な理由とは?人気の商材・モールも紹介

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越境ECという言葉は、あまり聞きなれない言葉ですが、実は近年市場が急拡大しているビジネスのひとつとして人気を集めています。

アメリカやヨーロッパなどの世界各国に向けて市場を拡大している越境ECですが、その中でも『中国』では、ものすごいスピードで市場拡大をしています。

そこで今回は、いま世間で注目を浴びている越境ECの中でも特に注目されている中国に的を絞り、越境ECが中国で人気な理由や、人気の商品、人気サイトなどを詳しくご紹介していきます。

これから越境ECの利用を検討しているという方は、ぜひチェックしてみてください。

越境ECの意味

冒頭でもご紹介したとおり、越境ECをひとことで表すと『海外の消費者向けに日本の商品を販売するビジネス』というふうに説明されます。

ここ数年では、海外のECモールに出店をして、海外の消費者へ商品を販売する形も、越境ECというふうに呼ばれています。

ビジネスの方法により4つに分類される

越境ECといっても、ビジネスの方法によって4つの分類に分かれます。

1つめは自社で越境ECサイトを作り、運営をする方法です。
ターゲットとなる国の言語や決済システムをその国に合わせて作成し、販売までを行います。

2つめは海外のECモールに出店するという方法です。
有名な通販サイトである『Amazon』がこれにあたります。中国では『天猫国際』や『京東全球購』などのサイトで、越境ECを利用することができます。

3つめは保全区を活用した越境ECです。
ターゲットとなる国の倉庫に在庫である商品を保管しておき、ECサイト内で決済があったら倉庫から配送を行います。

4つめは代行販売型越境ECです。
代行販売型越境ECは、海外の代行販売を行なっている会社に、商品を買い取ってもらい、その代行会社が顧客に商品を販売するという仕組みで成り立っています。

このように、越境ECといっても方法はさまざまで、いろいろな手段を使って海外の顧客に向けて商品を販売しています。

越境ECが中国で『アツい!』

cat sits in a cardboard

上記でご紹介したような越境ECですが、実は今中国ではものすごいスピードで市場拡大しているのです。

いったいどのくらいの市場の規模なのかと言いますと、「経済産業省の令和元年度電子取引に関する市場調査」によると、2019年の時点で1.93兆USドルとなっており、日本円に換算するとなんと約208兆円にものぼります。この規模は、日本の市場規模の10倍以上に及び、あの経済大国であるアメリカにも倍以上の差をつけています。

次にご紹介していくのは、なぜ中国でこんなにも越境ECが人気なのかについてです。

これから中国で越境ECを利用しようか検討しているという方は、ぜひチェックしてみてください。

新型コロナウイルスの影響

中国で越境ECが人気な理由として、新型コロナウイルスの影響が挙げられます。

この点に関しては中国だけに限った話ではありませんが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、人々が外出する機会が減っています。

外出する機会が減っていることによって、インターネットを通じて買い物をする方が増えてきており、その影響によって越境ECの市場もどんどん拡大しています。

来日観光客の影響

中国で越境ECが人気な理由として、来日観光客の影響が考えられます。数年前から『爆買い』で知られるように、中国の人が日本に来訪したくさんの商品を持ち帰ることで、日本の商品の質の良さが中国に知られました。

中国からわざわざ来日しなくても、越境ECを利用すれば日本の商品を購入することができるというのも、越境ECが人気の理由となっています。

スマホの普及

中国で越境ECが人気な理由として、スマートフォンの普及という点が挙げられます。

こちらも新型コロナウイルスの影響と同様に、中国に限った話ではありませんが、中国ではインターネット普及率は70%を超えています。

もともと人口の多い中国国内で、10人に7人はインターネットを利用しているというのも、越境ECの市場が拡大している要因と言えます。

中国の生活スタイル

中国で越境ECが人気の理由として、中国の生活スタイルという点が挙げられます。

日本ではあまり考えられないと思いますが、夫婦の共働きスタイルが普通と言われている中国では、朝から夕方までオフィスで働き、ネットで買い物した商品をオフィスで受け取り、自宅へ帰るというスタイルが浸透しています。

そのため、越境ECを利用して日本の質の良い食品などを購入し帰宅するという流れで越境ECを利用する方が増えています。

中国で人気の商品

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次に、中国の多くの人達が日本のどのような商品を好き好んでいるのかについてご紹介していきます。

これから越境ECの利用を検討しているという方は、ぜひチェックしてみてください。

子育て用品

中国では、越境ECを利用して日本の子育て用品を好んで購入しているという点が挙げられます。

『一人っ子政策』の廃止により、子育ての機会が増えている中国では、高品質で安全な日本のメーカーのおむつなどが特に人気です。

美容グッズ

次に、越境ECを利用して日本の美容グッズが売れているという点が挙げられます。

やはり日本のメーカーによる美容グッズは高品質で、越境ECを利用することで公式で正規な商品を購入できるということもあり、多少値段が高くても買いたいという方が多くいます。

家電

次に、越境ECを利用して日本の家電を購入するという方がたくさんいます。

爆買いといえば、都内の繁華街の電気屋さんで紙袋を両手に持った中国の方をイメージするという方も多いのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの影響で、日本に来て買いたくても買うことができないといった方達が、越境ECを利用して日本の電化製品を購入する傾向にあります。

消耗品

次に、越境ECで日本の製品がよく売れるものとして、消耗品類が挙げられます。

子育て用品同様に、消耗品であっても『高品質』『安心・安全』な日本の製品は中国では人気で、一度買ったものをリピートして購入するという方も多数います。

中国で人気のECサイト

Asian couple resting at home, using phone

次に、中国で人気となっているECサイトについてご紹介していきます。

現在中国国内では天猫(T-MALL)、京東商城(JD.com)、拼多多(pinduoduo.com)の3つのECサイトが人気となっています。

それぞれの特徴をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

天猫(T-MALL)

まずはじめにご紹介していくのは天猫(T-MALL)です。天猫は、アリババグループが手がける中国国内最大のECサイトです。

中国国内でECサイトを利用している方の50%は、この天猫を利用しています。

出店数は7万店舗、会員数は6,500万人以上もおり、知名度、実績ともに中国No.1と言えるでしょう。

天猫は、出店の基準が高く、他のECサイトに比べてハードルが高めに設定されているため、出店するのには労力が必要なのですが、それゆえ信頼性が高く『偽物がない』というイメージが強いため、多くの方がこの天猫でショッピングをしているようです。

天猫で購入されている日本の商品の4割を占めているのが食品となり、ついで家電、アクセサリーなどが多くを占めています。日本の高品質な『本物』の商品を求めて、中国の人は天猫を利用するようですね。

京東商城(JD.com)

次にご紹介するのは京東商城(JD.com)です。

京東集団という会社が運営している京東商城は、アリババグループの天猫についで人気のあるECサイトです。

京東集団は、2015年に『日本館』という日本の商品専門のECサイトをオープンしており、会社として日本の商品に力を入れているということが伺えます。

京東商城では、天猫同様に食品やアクセサリーなどが好んで購入されており、サイトによって購入されやすい商品に差はあまりありません。

京東商城の特徴として、ヤマトグローバルロジスティックジャパンと提携しているという点が挙げられ、日本の企業が出品した商品を4日間でお届けしてもらえるというサービスがあり、これが京東商城が人気の理由です。

『注文した商品がすぐに自宅に届く』というのは、日本では当然のことですが中国では当然のことではありません。

注文から配送の過程でも日本の企業が介入することによって、より安心感が増すという点も人気の理由と言えるでしょう。

拼多多(pinduoduo.com)

最後にご紹介するのは拼多多(pinduoduo.com)です。

拼多多は、アリババグループの天猫、京東集団の京東商城に比べると利用者はまた少なく、2015年に設立されたばかりの新しいECサイトとなっています。

新設されてまもない拼多多ですが、中国国内では天猫、京東商城についで、国内3位のシェア率となっています。

そんな拼多多がどのようにシェアを伸ばしていったのかというと、ターゲットを低所得者に絞るなど、天猫や京東商城とは真逆の顧客をターゲットにしています。

それにより、徐々に市場を拡大し、現在ではECサイトを利用している方の約7%の方が、拼多多を利用しています。

まとめ

越境ECが中国で人気な理由や、人気の商品、人気サイトなどを詳しくご紹介しました。

ものすごいスピードで市場を拡大している中国では、日本の商品が『爆売れ』状態となっています。これから越境ECを利用しようか検討しているという方は、ぜひ中国への出店を検討してみてはいかがでしょうか。

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