【中国・アメリカ・アジア】越境ECでおすすめのプラットフォーム6選

Close up hand holding an airplane model

日本でも越境ECを利用してビジネスを始めたいという方が増えてきているのですが、その越境ECを利用するには土台となるサイト、システムが必要となります。

その土台となるシステムのことをプラットフォームと呼びます。『海外の人が普段利用しているプラットフォームはどのようなサイトなのか』『海外の人が快適に買い物ができるにはどのような工夫をするべきなのか』など、越境ECを利用する際、プラットフォーム選びはとても重要な項目となり、またみなさんが悩む項目でもあります。

そこで今回は、越境ECの利用を検討しているという方向けに、越境ECのプラットフォームの種類や、各国で人気となっているプラットフォームについてご紹介していきます。

越境ECのプラットフォームの種類

Woman with shopping cart using mobile phone

越境ECのプラットフォームと言っても、大きく分けて2つ、自社制作型ECサイトとモール型ECサイトに分けられ、その中でも厳密には4つの種類に分けることができます。

自社制作型ECサイト

越境ECのプラットフォームの種類として、まず自社制作型のECサイトというものがあります。

文字通り自分でサイトを開設し、構築していくのですが、日本国内でサイトを開設するのか、ターゲットとなる国でサイトを開設するのかでもやり方は異なります。

日本国内で自社サイトを開設

こちらは、日本国内でサーバーをレンタルしECサイトを構築していく方法です。慣れ親しんだ日本語で、日本のルールでプラットフォームを最初から作ることができるので、自分の好きなように、比較的簡単に作成することができます。

しかし、ターゲットとなる国の言語設定をしなければいけなかったり、その国の人の購買意欲を誘うような構成にしなければいけないなどの難点もあります。

海外で自社サイトを開設

こちらは、ターゲットとなる国でサーバーをレンタルしECサイトを構築していく方法です。ターゲットとなる国で直接サイトを作ることができるため、日本国内でサイトを開設するよりも現地向けのECサイトを作ることができるというメリットがあります。

日本国内でサイト開設を行うのと異なる点は、海外の言語、インターネットのルールに則って作らなければいけないため、海外の言葉が話せない方、海外のインターネットのルールの知識がない方にはとても難しい作業となってしまいます。

モール型ECサイト

越境ECのプラットフォームの種類として、モール型ECサイトに出店するという方法もあります。

モール型ECサイトのように自分でサイトを作るのではなく、元々あるモール型のプラットフォームに申し込みをして出店するような仕組みで、実在しているショッピングモールに入っている個々の店舗といったイメージです。

海外販売に対応した日本国内のECモールに出店

海外販売に対応した日本国内のECモールに出店するという方法は、日本で展開しているECサイトになるため、使い勝手が良く、出店する際のハードルがほかに比べて低いというメリットがあります。

しかし、顧客は日本人ではなく外国人です。外国人の顧客がわざわざ日本のECサイトにアクセスするには、よほど日本の商品が好きという方か、宣伝が上手くいった場合くらいではないでしょうか。

出店しやすいというメリットがありますが、集客するのが難しいというデメリットも存在します。

海外のECモールに出店

海外のECモールに出店するという方法は、今回ご紹介した中でも1番集客効果が期待できるとてもおすすめの方法です。海外で既に存在しているモール型のECサイトに申し込みや申請をすることによって簡単に出店することが可能で、自分で集客をしなくてもある程度の顧客を獲得することができます。

海外では日本の商品がとても人気なため、商品を見てもらうことができれば良い結果が期待できるでしょう。デメリットとしては、集客効果が期待できる分競合が多いという点や、ターゲットとなる国の言語やルールに従って申請や申し込みをしなくてはならないという点です。

中国で人気のプラットフォーム

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越境ECの種類についてご紹介しましたが、次に世界各国で人気のプラットフォームをご紹介していきます。

まずは現在世界で一番越境ECの市場規模が大きいと言われている中国で人気のプラットフォームを2つご紹介していきます。

天猫

まずはじめにご紹介する中国で人気のプラットフォームは『天猫』です。

天猫は、中国の越境ECの市場の50%以上を占めている世界最大の巨大ECモールとなっています。

会員数は6,500万人以上とも言われており、出店数も7万店舗とどちらも国内最大です。

出店基準が他社に比べて厳しく設定されているため、偽物を買ってしまうというリスクが少なく、日本製の『高品質』な商品が買えると中国人には人気です。

海外のモールに出店するという難しさと、出店基準が厳しいという2つのハードルさえクリアしてしまえば、世界最大の市場規模を誇る中国で1番人気なプラットフォームに出店できるため、高い集客力を得られることは間違いありません。

中国で越境ECを利用しようと考えている方は、天猫というプラットフォームは必ずチェックしておきましょう。

京東商城

中国の越境ECの市場で、天猫に次いで人気が出ているプラットフォームがこの京東商城です。

天猫よりシェア率は低いとは言え、中国の越境EC市場で2位に位置しているというだけでもとてもすごいことです。

京東商城の特徴として、家電製品に力を入れているという点が挙げられます。

また、日本のヤマトグループと提携しているため、京東商城で日本の商品の買い物をすれば、最短4日で自宅に商品が届くという取引のスピードも魅力のひとつです。

アメリカで人気のプラットフォーム

Young American mixed race girl sitting at desk with pc and cellphone indoors.

次に、アメリカで人気のプラットフォームを2つご紹介していきます。

Amazon

アメリカで人気のプラットフォームでまずはじめにご紹介するのは、みなさんもご存知の『Amazon』です。

Amazonは日本でも大人気となっていますが、アメリカではさらに人気となっており「アメリカ人の2人に1人はAmazonを利用している」とまで言われています。

有益なクチコミが多く掲載されていて、サイトがシンプルで見やすいため若者世代から高齢の世代まで、幅広い年齢層の方に利用されています。

日本で利用しているAmazonへの出店方法とほとんど変わらないやり方でアメリカのAmazonへ出店できるという、出店の簡単さもAmazonが越境ECで人気な理由のひとつです。

アメリカで越境ECを始めるのなら、絶対に外せないのがこのAmazonです。

Walmart

アメリカのプラットフォームで、Amazonに次いで人気が出ているのがこのWalmartです。

Walmartは、Amazonに比べると認知度は低く、また日本国内での知名度も高くはないため、あまり注目されていませんが、アメリカ国内では着実に売り上げを伸ばしている会社です。

Walmartは、元々アメリカ最大のスーパーマーケットです。

そのWalmartが運営しているECサイトを利用すれば、ECサイトで注文をした商品が店舗で受け取れるというサービスも行っており、アメリカ国内では人気が出てきています。

アジア圏で人気のプラットフォーム

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越境ECといえば『中国』と『アメリカ』が市場規模では群を抜いていますが、日本の企業は実はそれら以外のアジア圏にも出店数を増やしている傾向があります。

そこで最後に、アジア圏で人気のプラットフォームをご紹介していきます。

Shopee

アジア圏で人気のプラットフォームとして、まずShopeeをご紹介します。

Shopeeとは、シンガポールで利用されている越境ECのプラットフォームなのですが、現在アジアでは最も勢いがあり注目されているプラットフォームの1つだと言われています。

Shopeeの特徴として、販売手数料が無料だという点が挙げられます。

販売にかかる手数料が無料になるということで、出店者側のハードルが下がり、日本からの出店もしやすい仕組みになっています。

東南アジアのエリアをターゲットにしているという方は、ぜひShopeeをチェックしてみてください。

G-market

アジア圏で人気のプラットフォームとして、G-marketというECサイトが挙げられます。

G-marketは韓国で利用されているECサイトで、韓国国内向けのG-marketと、越境EC向けのG-market GrobalというECサイトも存在しています。

韓国での知名度はNo.1となっているのですが、対応している言語が韓国語の他に中国語、英語となっており、日本語には対応していないため、日本からの出店は少し難しいですが、韓国で越境ECを利用しようと考えている方はぜひチェックしてみてください。

まとめ

越境ECのプラットフォームの種類や、各国で人気となっているプラットフォームについてご紹介しました。

各国で人気となっているプラットフォームを知っておくことで、もし自分がECモールに出店するとなった場合、集客力の面で有利に立てるはずです。

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