多くの方が転職をする際に求人サイトを利用しています。求人サイトの中でも、越境ECビジネスの求人募集を行っている企業を見たことはありますか?
越境ECとは、国際的な電子商取引のことを指します。つまり、海外の顧客を中心に商品の売買を行うビジネスを越境ECといいます。
インターネットの発展と国際社会が加速している中で、越境ECのビジネスは大きく注目されており、市場の拡大が進んでいます。
ここでは、越境ECビジネスの主な仕事内容・求められる人材について紹介していきます。また、越境EC会社の選び方などについて詳しく解説していきます。
目次
越境ECビジネスの仕事内容
近年、市場が拡大していることから世界的にも注目を浴びている越境ECですが、越境ECビジネスに参入する場合の仕事内容はどのようなものなのでしょうか?
越境ECビジネスの仕事内容は、主に5つあります。
- WEBサイトの作成
- 顧客への対応
- マーケティング
- 集客
- 商品の仕入れ・発注
ここからは、上記の仕事内容について詳しく解説していきます。
WEBサイトの作成
ECサイトを運営していく上でWEBサイトの作成は重要な業務です。また、サイトの運営をする上で、サイトの更新や商品の登録等の業務が必要になってきます。加えて、商品の登録を行った際には商品説明や画像・パーマリンクの作成を行う必要性が出てきます。
さらに、販売国に合わせて言語設定を行う必要があります。そのため、WEBサイトの作成には大きな労力が必要となります。
顧客への対応
リピーターの増加や新規ユーザーの購入を増やすためには、顧客への対応も重要な業務といえます。顧客への対応はテキスト・電話での対応が中心となります。
顧客への対応は、その国の言語に応じた丁寧な接客が求められます。顧客への対応が悪い場合には、口コミや評価が悪くなり、売上の減少に繋がります。
マーケティング
マーケティングの業務が越境ECのビジネスでは最も重要であるといえます。需要が高く、供給量が少ない商品の掲載をすることが売上を伸ばすための秘訣です。
つまり、需要がある商品を見極めて、商品を厳選するという業務が越境ECでは必要になってきます。需要の高い商品を掲載するためには、市場の調査などを中心に行っていく必要があります。
集客
自社の存在を知ってもらう上で集客の業務も重要な業務であるといえます。集客の手段として下記のようなことが挙げられます。
- SNS
- メディアへの出演
- 他サイトによる宣伝
- 街中の広告
自社のECサイトの存在を知ってもらうことは、売上の向上に直結することとなります。そのため、さまざまな手段で集客を試みてみましょう。
特に、インフルエンサーなどによる商品やサイトの宣伝効果は、インターネットが普及した現代においては非常に重要なものとなります。インフルエンサーに案件として、宣伝を依頼するという手段も検討しましょう。
商品の仕入れ・発注
商品を確保するということも越境ECサイトで必要になってくる業務になります。仕入れをしすぎたり、少なすぎてもいけません。
そのため、商品の発注は慎重に行うようにしましょう。また、仕入れ先を選定することも業務の一部です。
どのような人材が求められる?
では、越境ECサイトの運営にはどのような人材が求められるのでしょうか?越境ECサイトに求められる人材は、主に4つのタイプに分類されます。
- 多種多様な言語を話せる方
- IT系に強い方
- マーケティング業界に精通している方
- 営業が得意な方
ここからは、上記の内容について解説していきます。
多種多様な言語を話せる方
越境ECは日本国内ではなく海外の顧客を相手にするビジネスです。そのため、多種多様な言語を扱える方は採用される可能性が高いです。
越境ECの業界に興味を持っている方は、言語学校で新たな言語を習得してみてはいかがでしょうか?
IT系に強い方
越境ECのサイトを運営していく場合には、WEBサイトの作成が必ず必要になります。プログラミングやインターネット関連の分野が得意な方は即戦力の人材になります。
また、近年は、IT人材の不足が顕著に現れています。そのため、プログラミングなどができると採用される確率が高くなるでしょう。
マーケティング業界に精通している方
マーケティング業界に精通している方は、世間の需要を理解していることや情報能力が高いことから越境EC業界では必要な人材とされています。なぜなら、越境ECはマーケティングのやり方次第で売上が変動するビジネスとなっているからです。
特に、WEBマーケティングが専門の方は越境EC業界に参入しやすいでしょう。
営業が得意な方
他企業との提携やインフルエンサーなどに商品・サイトの宣伝をしてもらう際に必要になるのが営業力の高さです。そのため、営業が得意な方も越境EC業界では必要になります。
しかし、ビジネスを展開する国の言語を習得しなければ、営業も行うことができません。まずは、中国語などの言語の習得に挑戦してみましょう。
越境EC会社の選び方
ここまで、越境EC業界に求められる人材について紹介してきましたが、越境ECの事業を行う会社に入社したい場合はどのような企業を選べば良いのでしょうか?
越境EC会社は、下記の項目を参考にした上で会社を選びましょう。
- 仕事内容・量
- 福利厚生・給料が良い
- 社風が自分に合っている
- 勤務地
- 研修が充実している
ここからは、上記の項目について詳しく解説していきます。
仕事内容・量
越境EC業界は、現在、世界規模で市場が伸びている業界です。そのため、仕事量が多くなることもあります。また、仕事内容も会社によってさまざまです。1つの仕事を個人で専門的に行う場合と複数の仕事を協力して行う場合があります。
仕事内容と仕事量が自身に合った職場を探すようにしましょう。
福利厚生・給料が良い
越境ECの業界に限らず、福利厚生と給料が良いと自身の生活が充実するので判断基準としては重要です。しかし、福利厚生と給料のみを見て企業を選んでしまうと仕事内容や仕事量が多すぎてしまうこともあります。
したがって、福利厚生と給料だけを判断基準にしないようにしましょう。
社風が自分に合っている
会社に入社する場合は、社風が自身のモチベーションや仕事の進行具合に影響してきます。会社のホームページや募集内容を見て、会社の雰囲気が自分に合っているか確認するようにしましょう。
また、オフィスの訪問などをすることによって社風をみることもできます。
勤務地
現在は、リモートワークなどの働き方が充実していますが、勤務地も判断基準に入れましょう。リモートワークを導入していない企業の場合は、自宅から近い企業を選ぶことによって勤務時間を短縮することができます。
研修が充実している
越境ECの業務が未経験の方は研修が充実している会社を選ぶようにしましょう。求人サイトを利用した際に、未経験歓迎などの内容が記載されている場合は研修制度が充実していることが多いです。
しかし、研修が充実していても、多くの会社は基本的なパソコンの操作ができる人材を求めます。そのため、officeなどの基本的なパソコン操作をできるようにしておくと良いでしょう。
運営代行会社も視野に入れる
越境ECのビジネスに関わりたい方は、越境ECビジネスの運営代行会社も候補として考えてみましょう。なぜなら、運営代行会社はさまざまな越境EC会社の運営サポートを行うことができるからです。
運営代行会社は、さまざまな会社と関わりを持つことができます。しかし、運営代行会社に勤める場合は、WEBサイトの作成や商品のラインアップを決めるなどの業務ができなくなるというデメリットもあります。
上記のような業務がしたいという方は、実際に越境ECのサイトを運営している会社に入社することを前提に行動しましょう。
まとめ
ここまで、越境ECビジネスの参入を検討している方に向けて、越境EC会社の仕事内容や求められる人材について解説してきました。
越境ECは、世界でも最も市場が拡大しているビジネスであるため、さまざまな会社が参入してきています。そのため、自身に合う会社と合わない会社が多く存在します。自身の後悔のないように会社を選ぶようにしましょう。
また、越境ECビジネスの仕事内容はさまざまなものがあります。求人サイトを閲覧する際には、仕事内容も確認してから応募しましょう。
越境ECのビジネスは海外の消費者を顧客として受け入れるビジネスです。海外の顧客とのやり取りや出張で海外に訪れる機会がある可能性もあります。入社後は、ビジネスを展開する国の主要言語の日常会話程度はできるようにしておきましょう。